タージマハルの衛兵


作/ラジヴ・ジョセフ
訳/小田島創志
演出/三木元太


公演日程
2021年9月4日(土)~5日(日) 野火止RAUM
2021年9月8日(水)~12日(日) シアターグリーン Box in Box THEATER

全席自由/チケット発売順に整理番号発行・整理番号順の入場
料金:前売一般/3800円 前売U30/3000円
野火止RAUM=Low Price Day/2500円
ペアチケット/6000円(同日2枚)
セット券/6000円(別公演2枚)
当日/4500円

当日券につきましては、劇団FacebookページTwitterにてお知らせします。

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観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

音楽/国広和毅
振付/鷲田実土里
舞台美術/三木元太
衣裳/田原真美子
音響/島猛
照明/真壁知恵子
宣伝美術/竹田純子・奥秋圭
舞台監督/山﨑智子
制作/小森明子・太田昭 

出演
フマーユーン

雨宮大夢【A・C】

小田勇輔【B・D】

バーブル

和田響き【A・D】

篠原祐哉【B・C】

今回の上演は、コロナ禍で演劇活動の中断を余儀なくされた劇団の若い世代の劇団員が、リモートなどを駆使して、何とか演劇活動を継続することで、コロナ禍を乗り切ろうと作品を探し求め、自主的に稽古をしてきた作品が、劇団の本公演となりました。そして劇団もまたこの間、『揺れる』『おじいちゃんの口笛』『ウィーンの森の物語』『宇宙のなかの熊』と、歩みを止めることなく、新座と、東京での公演を続けてまいりました。
 今度の公演となる『タージマハルの衛兵』は、先の見えない自分たちの姿をフマーユーンとバーブルに重ねるがごとく、「真に自由であることとは何か、今後私たちは何を大切に生きるべきか?」を問い続けています。登場人物2人の会話はとりとめのない日常的な会話でありながら、理想と現実、自由と支配、個と全体など、社会の枠組みの中に生きる人類が抱える普遍的な葛藤を描く。2015年アメリカで書かれた作品であり、資本主義の貧富格差が開いていく中で、人が幸福を求めるために本当に必要なものとは何かを、まるでコントのように笑わせながらも、残酷な現実を突きつけ、問題意識を観る人の日常に振り戻させます。役者の軽快な会話で進行しつつ、「壁」「血の海」などの舞台美術、精神の葛藤・空想の世界を音楽と舞踊で表現していきます。
 劇団新進演出家三木元太と、劇団の若い4人の俳優の夜、4通りの公演、ぜひご覧ください。

あらすじ
「建設期間中は誰もタージマハルを見てはならない」と皇帝からお達しがあってから16年。1648年インドはムガル帝国の、アグラの街。
 ついに完成の時を迎える前夜、夜通し警備についているのは幼馴染でもある下っ端衛兵のフマーユーンとバーブルの二人。警備中はタージマハルに背を向けて、沈黙のまま直立不動でいなくてはならない。だが、空想家のバーブルは黙っていられなくなり、律義に立ち続けるフマーユーンに話しかけてしまう。真面目なフマーユーンとだらしのないバーブル二人のとりとめのない会話は、仕事や物事に対する二人の考えの違いがにじみ出るものとなる。
 そんな中、二人は突如、2万人もの民衆の手を切り落とすよう、皇帝から命令を受ける。
 やがて二人は、バーブルが発した言葉をきっかけに、あまりにも理不尽で悲劇的な状況に追い込まれていく。
 フマーユーンが出した結果の先にある二人の未来は……

アフタートークのおしらせ

9月9日(木)14時開演の回終演後
安田純平 Yasuda Jumpei さん

(撮影:阿久津和宏)
1974年、埼玉県出身。一橋大学社会学部卒業後、信濃毎日新聞に入社。03年に退社しフリーに。イラク、シリア、アフガニスタン、東南アジアなどの取材を行う。04年、イラクを取材中、現地人にスパイ容疑で拘束されるが何も要求なく3日で解放。07-08年、民間人が戦争を支えている実態を取材するため、イラク軍関連施設などで料理人として働き「ルポ 戦場出稼ぎ労働者」(集英社新書)を著す。12年、シリア内戦取材を報道番組で発表。15年、シリアで武装勢力に拘束され、18年、40カ月ぶりに解放。近著に「シリア拘束 安田純平の40か月」(ハーバー・ビジネス・オンライン)、共著「自己検証・危険地報道」(集英社新書)、共著「戦争取材と自己責任」(dZERO)
安田純平さんには、最初の緊急事態宣言直前の2020年3月『揺れる』のアフタートークにご登壇いただき、拘束中のことも含めてお話いただきました。
緊急事態宣言の延長を受けて、客席は5割での上演となります。お早めのご予約をお願いいたします。

9月10日(金)14時の回終演後
堀 潤 Hori junさん

1977年7月9日、兵庫県生まれ。アナウンサーとして日本放送協会(NHK)入局。岡山放送局での勤務を経て、「ニュースウォッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスター等、報道番組を担当。2012年、市民ニュースサイト「8bitNews」を自ら立ち上げる。2012年6月、アメリカ合衆国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に客員研究員として派遣され、SNSの活用などを研究。留学中に日米の原発事故報道を追った『変身 - Metamorphosis』を制作。2013年4月1日付でNHKを退局した。フリー転身後は、ジャーナリスト・キャスターとして数多くのテレビ・ラジオ番組等に出演する一方、インターネットテレビ、SNS、執筆活動などを通じて、精力的に発信を続けている。
野火止シネマ倶楽部では、
8月8日には、堀潤さんの映画『わたしは分断を許さない』の上映会を、本公演の事前学習会として実施しました。アフタートークでは、堀さんがどのようなジャーナリストであろうとし、どのような報道を作っていきたいのか、たくさん伺いました。

9月11日(土)14時開演終演後
小田島創志さん(翻訳者)

1991年生まれ、東京都出身。お茶の水女子大学、東京藝術大学ほか非常勤講師。専門はハロルド・ピンターやトム・ストッパードを中心とした現代イギリス演劇。翻訳戯曲に『受取人不明 ADDRESS UNKNOWN』、『タージマハルの衛兵』、『リベリアン・ガール』、『ウエストブリッジ』、『ポルノグラフィ』など。また共著に『ジョージ・オーウェル『一九八四年』を読む―ディストピアからポスト・トゥルースまで』(秦邦生編、水声社)。『悲劇喜劇』2021年7月号より「演劇時評」のコーナーを担当。

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