冨山 小枝 (とみやま さえ)

 『紙風船』舞台より

東京演劇アンサンブル俳優教室28期を経て、東京演劇アンサンブル1995年入団。

 この人ほど劇団のあらゆる仕事をパワフルにこなす人はいないだろう。芝居はもちろん研究生のこと、看板、大道具、小道具、衣裳、照明まで、何でもやる。ハンパじゃない。「極めている」もしくは「極めなくちゃ気がすまない性格」と言ったほうが正しい。よく照明を手伝ってもらうのだが、多少の悪ふざけもあるが本当に細かいところまで気がつくし、つらい条件で大変な仕込みのときなど、彼女がいるだけでとっても楽しく仕事ができる。『桜の森の満開の下』のアイルランド公演では、彼女は字幕のスライドを担当した。役者のセリフに合わせて一時間の芝居で400回以上もボタンを押さなければいけない大変な仕事だ。彼女は毎日の稽古の中で、役者の口の動き、間、全てを細かく研究していた。そして会場の反応が芝居と一体になったのは、彼女の努力があったからだとつくづく感じた。彼女の芝居に取り組む姿勢はいつでも真剣で、一つひとつの仕事をしっかりつみ重ねていく。そしてまわりの空気を明るくする。彼女は私にとって、アンサンブルにとって、とても大切な存在だ。(『夜の空を翔ける』パンフレットより by Chieko Makabe)

【主な舞台作品】

銀河鉄道の夜

宮沢賢治

男の子

こぶたのかくれんぼ

小沢正

こぶた

幻灯辻馬車

山田風太郎

お雛

目をさませトラゴロウ

小沢正

リス

ちゅうたのくうそう

小沢正

コロス

ゲド戦記―影との戦い

ル・グウィン

アイオス

紙風船

岸田國士

マイという女

マリーナ・カー

アグネス