折林  悠(おりばやし ゆう)

 『ガリレイの生涯』舞台より

 桐朋学園短期大学演劇科を経て、1997年東京演劇アンサンブル入団。

 久我と同じく、桐朋の卒業公演で広渡演出の『セチュアンの善人』シン女役を演じ、東京演劇アンサンブルと出会った。 『セチュアンの善人』では同じくシン女役を演じた。シュイ・タの正体を見破り、シェン・テを金持ちの床屋と結婚させようとする年増の役を、若い折林は精一杯演じた。ステージを重ねるごとに変化していき、欲の深い日和見な女のなかにドキッとする色気も見せた。 『ガリレイの生涯』ではヒロイン・ヴィルジニアに抜擢された。科学者に囲まれた父ガリレオ・ガリレイを、ひとり肉親として愛する娘。真理の追求よりも生き残ること。ラストシーンの一言は、批評家たちから賛否両論がでた。 『奇蹟の人―ものには名前がある』ではヘレンの母ケイト役。ヘレンを信じ続ける母を知的に演じた。また『ゲド戦記』では、島の娘・ノコギリソウ。可憐で生意気な少女を好演。久我・住吉とならび、すらりとした美しさが目をひいた。 『蜃気楼の見える町』『海鳴りの底から』では、画家で公家の恋人役。情熱的で理知的な芸術家を演じている。
 アイルランドの女性作家マリーナ・カー作『マイという女』の本邦初演では、ナレーター役も兼ねた娘ミリー役では、暗く湿っぽい物語にもかかわらず、彼女の語り口は淡々としていて、美しい印象さえもうかがわせた。再演を望む声が高い。
 まさに、華のある若手女優の有望株である。

主な舞台作品

常陸坊海尊

秋元松代

雪乃

セチュアンの善人

ブレヒト

シン女

赦せない行為

森本薫

奇蹟の人−ものには名前がある

広渡常敏

ケイト・ケラー

海抜3200メートル

リュシエール

ソニア

ガリレイの生涯

ブレヒト

ヴィルジニア

ゲド戦記

ル・グウィン

ノコギリソウ

蜃気楼の見える町

広渡常敏

裏辻圭子

海鳴りの底から

堀田善衛

裏辻圭子/千代

食卓のない家

円地文子

鬼童子珠江

名探偵カッレとスパイ団

リンドグレーン

エーヴァ・ロッタ

ガリレイの生涯

ブレヒト

ヴィルジニア

銀河鉄道の夜

宮沢賢治

カムパネルラ

おじいちゃんの口笛

ウルフ・スタルク

マリアンヌ

マイという女

マリーナ・カー

ミリー

明日を紡ぐ娘たち 広渡常敏 君枝