東京演劇アンサンブル

広渡常敏没後10年記念公演


音楽劇 消えた海賊

作  広渡常敏

演出 公家義徳

音楽 林光

舞台美術 池田ともゆき

照明   宮田正芳

衣裳   稲村朋子

音響   田村悳

合唱指導 吉村安見子

宣伝美術 スズキコージ

制作 小森明子 辻尾隆子 太田昭

 

  

2016.5.610  8st.  Brecht Raum ※一部日程が変更になっております。 

  5/6 金 5/7 土 5/8 日 5/9 月 5/10 火 
 14:00   満席
 19:00  ●

前売(一般)3800円
前売(高校生以下)3000円
★=Low Price Day=2500円
全席自由

■キャスト

カルル     ボヘミヤの王子     雨宮 大夢

アントニオ   神父            坂本 勇樹

フェデリコ   葬儀屋、実は船大工   松下 重人

フルガンツィオ レンズ磨き       小田 勇輔

ピヤアンジェリ カルル王子の妹    正木ひかり

マルガリータ  ある貴族の娘     永野 愛理

レイチェル   酒場の女将       原口久美子

女a ゾフィー                洪  美玉

男1 シクステン              三木 元太

女b マリー                仙石貴久江

男2 ミッケ                和田 響き

女c ケイト                町田 聡子

ズッペ     あらくれ海賊の首領  篠澤 寿樹

 

◆ものがたり◆

ボヘミアの貴族の息子・カルルとイタリアの神父・アントニオがとある港町で出会う。
船大工を夢見ている葬儀屋・フェデリコは、戦争で死人が絶えず、棺桶作りが儲かってしょうがないと言っている。
彼らは、王と教会の圧政を嘆きあううちにすっかりうちとけ、船で大海原に漕ぎだすことを思いつく。

さっそく乗組員探しがはじまった。
港町には、徴兵拒否のために葬儀屋に偽装葬式を頼んだ男たち、
教会から破門された貧しい僧侶、
レンズ磨き職人、
船乗りの集まる酒屋のママ、
そして女たちが集まっている。
この世からはじき出された人々を仲間にしていく。

いざ出航。

海賊船の名はマングース号。
社会からはみ出した常識はずれの海賊だ。
乗組員に女がいるだけでなく、何とキャプテンが女。
人殺しをしない。
そして命令する言葉がない。
何もかもが常識はずれな海賊。
支配する人も、支配される人もいないすてきな海賊。

みんな自分の得意な仕事をした。
自分たちのために働くってこんなに楽しいんだ!
いつしか船はピカピカ。うまい魚が食べ放題。器用な手仕事が、快適で美しい船をつくりあげた。
この豊かな船を、海賊が襲う。
みんな自分たちの船を守るために海賊を蹴散らした。

船はどんどん襲われる。けれどどんどんやっつける。
そして金持ちの船、軍隊の船を襲って丸裸にする。
船の面々は自由の空気を吸って、いつしか大西洋一の海賊船になっていた。

ところが、オランダとイギリスの海軍が連合艦隊を組んで、この船をやっつけようと乗り出してきた。
船に緊張が走る。
とうとう戦いとなった。
この戦いに勝つには、統制のとれた命令系統が必要かもしれない。
ある一人が言う「戦争には命令が必要だ。命令のない戦争などあり得ない。」と。
それでも彼らは、それをしなかった。
誇り高い理想のために。

社会の常識からはみ出した、理想主義をかかげた命令形のない言葉を話しつづけた海賊たちは海の藻屑と消えていった・・・。

 彼らの声が聞こえてきそうだ。

 俺たちは海賊をつくる。

 恐ろしい海賊をつくる。

 恐ろしくない海賊なんてあるだろうか。

 愛される海賊なんてあるだろうか。

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