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太宰治の珠玉の一遍「走れメロス」は、1976年に舞台化・初演以来、全国の高校生・中学生に興奮と感動をもって受け入れられてきた作品です。若者の、どこにむかうかわからないエネルギーが、激しい舞踊や歌となって舞台を満たします。メロスの決意も葛藤も、肉体で表現されます。メロスは走る、劇場の通路を、体育館のフロアを、汗を滴らせて黙々と。コロスたちは洪水となり、砂嵐となり、山賊となり、メロスを脅かします。何にむかって走るのか、友情、正義、真実、そういう目的から解き放たれて、メロスは何ものかにむかって走りつづけます。教科書でもおなじみの太宰作品ですが、予想をくつがえす演出で、メロスのストレートな生き方をぶつけます。
「何よりも、あそこまでボロボロになって走っているメロス役の人に感動した。汗が飛び散ってすごかった。」
多くの高校生が゜自分の目の前で消耗していくひとりの男の姿に感動しています。映画にも小説にもない、生身の人間が演じる演劇の真の魅力を味わって下さい。 |