ちゅうた

　ゆかいなゆかいな音楽劇

ねずみのちゅうたはなまけもの。
きょうもおなかがグーグーなっている。
しかたがないから仕事にでかけて
たべものをどっさりかかえてかえってきた。
でも、いちばんだいじなチーズがない。
買い物ぶくろの底には大きなあな。
これはきっと横丁のネコがとったにちがいない。
ちゅうたは仕返ししようとかんがえる。

床屋になってネコのひげをちょん切ってやろうか。
海賊になって海にジャボンと逆さづりにしてやろうか。
サーカスでギラギラに光ったナイフの上を
つなわたりさせてやろうか・・・・・・。

ところがネコさんがチーズをひろって返しにきてくれた。
このネコさんはいいネコさんだったんだ。
そこでちゅうたはかんがえる。
ネコにどんなお礼をしてあげようかな。
だけど、こっちはなかなか思いつかない。

たいそうの時間にドジばかりしているネコさんをたすけてやろうか。
ネコの品評会でいじめられているネコさんをすくってやろうか。
いやいやそれより、りっぱなお屋敷をネコさんにプレゼントしよう。

ちゅうたのくうそうははてしなくひろがって
宇宙のはてまでとんでいく。

■スタッフ
作･･･小沢正　脚本･演出･･･広渡常敏　音楽･･･林光
装置･･･岡島茂夫　舞踊･･･西田堯　照明･･･大鷲良一　効果･･･田村悳　衣裳…加納豊美　宣伝美術･･･井上洋介
舞台監督･･･佐藤慎一郎　制作･･･辻尾隆子　太田昭　

　ピアノ演奏―吉村安見子